0507 医療面接 32歳男性、下痢で来院 相対敬語と絶対敬語

日本語診療能力調査を想定した医療面接の会話集です。
標準的な外来診察の流れに沿って構成しています。

まず相対敬語(日本語)絶対敬語(韓国語)**の違いをわかりやすく説明します。


🇯🇵 日本語:相対敬語

  • 話し手が、聞き手に対して敬意を示すかどうかで敬語を使い分けます。
  • 話の中の人物に敬語を使うかどうかは、聞き手との関係で決まる

例:

Aさんが上司、Bさんが同僚の場面で、Bさんに話すとき:

  • A課長がいらっしゃいました」→ 聞き手(B)に対して丁寧だから、Aに敬語を使う
  • でも、Aさん自身に言うときは「課長、お帰りなさい

🟡ポイント:敬語は聞き手との関係に応じて変わる(相対的)


🇰🇷 韓国語:絶対敬語

  • 話の中の人物の社会的地位や年齢に基づいて敬語を使います。
  • 聞き手が誰であっても、対象者の立場に応じて常に敬語を使う

例:

上司の話を同僚にしているとき:

  • 「과장님께서 오셨습니다(課長がいらっしゃいました)」
    → 課長が目上の人なら、誰に話しても必ず敬語を使う

🟢ポイント:敬語は登場人物の立場に応じて固定される(絶対的)


比較まとめ

項目 日本語(相対敬語) 韓国語(絶対敬語)
基準 聞き手との関係 話題の人物の地位
変化 同じ人物でも、聞き手によって敬語が変わる 一度敬語と決まれば、誰に話す時も敬語
「父が言いました」vs「父が申しました」 항상「아버지께서 말씀하셨습니다」


🩺 医療面接 会話集:

1. 初診の挨拶と導入

医師(ジェイ)
「こんにちは。担当の○○(ジェイ)です。今日はどうされましたか?」

患者
「最近、お腹の調子がずっと悪くて……」


2. 主訴の詳細(問診)

医師
「どのように悪いのか、もう少し詳しく教えていただけますか?」

患者
「お腹が張った感じがして、便がゆるかったり、便秘になったりします。」

医師
「それはいつごろから続いていますか?」

患者
「半年くらい前からです。」

医師
「毎日症状がありますか?特に悪くなる時間帯などはありますか?」

患者
「平日の朝、仕事に行く前によく起こります。」


3. 症状の性質と関連因子

医師
「便をした後に、お腹の痛みは楽になりますか?」

患者
「はい、少し楽になります。」

医師
「ストレスがかかると症状が悪化することはありますか?」

患者
「はい、会議の前とか、緊張すると特にひどくなります。」


4. その他の症状や除外疾患の確認

医師
「血便や体重の急激な減少はありますか?」

患者
「いいえ、そういうのはありません。」

医師
「夜中に症状で目が覚めることはありますか?」

患者
「いいえ、夜は大丈夫です。」


5. 既往歴・家族歴・生活習慣

医師
「今までに大きな病気をされたことはありますか?」

患者
「特にありません。」

医師
「ご家族に腸の病気をされた方はいらっしゃいますか?」

患者
「母が便秘がちですが、病気というほどではないです。」


6. 診断と説明(IBSの可能性)

医師
「お話をうかがった限りでは、『      』という病気の可能性があります。腸に器質的な異常はなくても、腸の動きが不安定になったり、ストレスに敏感になったりして起こる状態です。」


7. 今後の方針と治療説明

医師
「まずは生活習慣の見直しと、症状に応じた薬を使ってみましょう。必要に応じて検査も行います。」

患者
「薬で良くなりますか?」

医師
「多くの方が薬と生活の工夫で改善しています。一緒にやっていきましょう。」


過敏性腸症候群(IBS)